買って満足、使って満足

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掃除機が突然壊れた。耐久年数以上によく働いてくれたことに感謝。

ということで、さっそく量販店に行った。
もちろん下調べは万全に、必要とする機能・スペック、価格、クチコミをチェックして、3つほどメーカーと商品を絞り込んである。あとは店舗で、実際の操作性や音、店舗価格を確認してから、何をどこで購入するのか総合的に判断するのみ。

売り場では、候補の1つを前にして、そのメーカーのスタッフが2組の夫婦を相手に説明をしていたので、便乗して話しを聞いてみた。事前収集した情報と違わず、最大のウリは吸引性能、前モデルからの進化など。残り2つの候補をチェックしてから再び戻り、その商品を実際に手に取ってみた。

そこそこ重いな、自走式じゃないから手が疲れるかも?
と思ったところに間髪いれず、声をかけられた。「重いですか?」
振り向くと、先ほどのメーカーのスタッフ。
心を読まれたようだが、持ち手を上げ下げしていたのを見ていたのだろう。

自走式ではないので、軽さを求めるのだったら他メーカーをお勧めします、との潔い説明に続けて、
「お客様の中にはこの重みを利用して、上腕を意識して動かすことでエクササイズにもなる、とおっしゃる方もいるんですよ。床も私もきれいを手に入れる、ということでしょうか」。

サイクロンの透明なダストカップの中に溜まったグレーの塵を見ていると、
「掃除が楽しくなる、とお客様からお声をいただいています」。
そのワケを聞くと「吸い込んだ塵が見えて、ハウスダストを着実に吸い取った実感があるようです」。

スマホで価格比較サイトの値段チェックをしていた相方(主人)には、値段の妥当性、他店舗との優位性を説明している。

このスタッフさん、なかなか。
しかし、他商品と比して高いことは否めない。
一度売り場を離れて相方と作戦会議をすることにした。

機能・スペック、そして価格は購入における大切な条件である。
しかし―――

「床も私もきれいを手に入れる」
―――確かに、腕や肩甲骨まわりが動いていて、これはいいかも?!
「掃除が楽しくなる」
―――しっかりゴミがとれた達成感があって、うれしくなるかも?!

客の抱いたマイナスの印象を“プラスの気分”に転じさせる、逆転の発想。
ゴミを吸い取るだけでない、“掃除機をかける時間”の付加価値。

その商品に価値を見い出すポイントは、人それぞれ。
機能・スペック・値段・ブランドいずれかに圧倒的な優位性があるのなら別だが、
その商品を通して何を提案していくかが、
他と差別化を図るうえで重要になってくる。

170417_2最終決定権を相方から委任され、結局、購入を決断した。
他にも優秀な商品は沢山あるのだとは思う。
しかし、掃除機をかけることに新しい視点をくれた、この購入体験が背中を押した。
買って満足!

そして後日。
その仕事性能はもちろん、掃除機をかける時のマインドが切り替わった自分を認識した。
使って満足!

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