将来的マーケティング:将来のつながり

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Thinking 002: Futures Relationship System

前回は、将来のユーザー・ニーズを今どのように捉えるかを考えてみました。将来のシナリオやインスピレーションを探るために、誰もよく分からない将来のことについてアンケートデータなどを収集して分析するよりは、今小さくシグナルを出しているシナリオやインスピレーションにアンテナを張って追っていくということをお話ししました。

今回は、漠然としたシグナル探しにもう少し踏み込んでユーザーが環境という視点からどのように影響され、変化し、成長していくのか考えてみました。

基本的なマーケティング手法では、「ユーザー」と「企業」とのつながりを考えます。企業はユーザーが生活で直面している悩みやニーズを理解してそれに応えるソリューションを提供するというベーシックな仕組みです。

「今」、という短いタイムスパンであれば、ユーザーと企業の関係で考えれば十分だと思います。しかし、将来ということを考慮すると、もう少しタイムスパンを長くして考える必要があります。少し長い目で見ると、ユーザーと企業を取り巻く「社会&エコロジー(地球環境)」とのつながりが影響してきます。例えば昨今、地球温暖化が強いシグナルになっています、ユーザーのエコに対する意識レベルが高まってきて、「将来のことを考えるとこれは環境に配慮した生産工程なのか」、「商品を使わなくなった時捨てるという選択以外に、リサイクルやリユースはできるのか」、「質の良いモノを長く使うほうが無駄がないはず」、とユーザーの変化が企業の商品デザインなどに影響する要素になっていくのです。

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面白いことに視点を少し変えてみると、社会&エコロジーはユーザーと企業を包括的に影響するマクロ的なファクターとしても考えられるのです。さらに、忘れてはならないのが人とテクノロジーのつながりです。テクノロジーは言うまでもなく、情報社会を二極化するほどの影響力があり、さらに今は進化を遂げて固有の企業のアセットから、オープンソース・システムのような誰でも使えるものに一部変化しつつあるのです。これらの要素とユーザーとのつながりがあらゆる変化を芽生えさせていることでしょう。

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勿論、変化や進化はここで留まる訳ではありません。ここまで見てきたのは横のつながり、それでは縦のつながりはあるのでしょうか?つながりの深さ?リアル、デジタル、バーチャルはどうでしょうか?リアルは、生身の人間同士が現実に作り上げていくつながりの深い人間社会、デジタルは現実の社会のやりとりを一部オンライン化、インターネットを介してできた少し距離間のある関係、バーチャルはゲームやアバターを利用した人工的で現実から乖離している世界。このような考えを重ねてみると、変化や進化がどんどん向かっていく方向性、可能性が見えてくるのです。

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実際にこのような形に進化していくのかは将来にならなければ分かりませんが、一つ言えるのは、ユーザーを取り巻く、あらゆるつながりを重ねていくと将来のヒントになるシグナルやインスピレーションが見えてくるはずです。

 

Thinking 001: Futures Marketing:将来的マーケティング:見えない将来をどうカタチにする?

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