女性の方がハロウィーンへの興味が強い。
ある調査会社が実施したハロウィーンに関するアンケート(※)で、その興味・関心度は全体で約4割、男女別では男性37.3%、女性57.7%という結果になったそうだ。
ハロウィーンイベントは、知る限りは30年以上前から外国人が多く集まる街で行われているが、ここ近年は全国区、老若男女問わずの広がりである。実家のある地域の老人会でも仮装を楽しむイベントがあるらしい。齢80を超えた母は、「仮装しなくても、毒りんごを持つだけで魔女になるわよーヒッヒッヒッ」と電話口で、それらしい笑い声をあげた。なんだか、とても楽しそう。
ハロウィーンが、女性のココロに響く理由は何だろうか。
★ 深層心理では怖れを抱く世界を疑似体験する「刺激」
★ イベント・お祭りの「高揚感」
★ 仮装(仮面)により“いつもと違う自分”に出合う「解放感」「快感」
これらは、いつもの毎日では得られない「非日常」。
女性は日常、化粧によってON/OFFを切り替える(人が多い)。ある意味、一種の仮面をつけることに慣れている。だからこそ、“もっと違う自分”を発見できる「非日常」を求めるのかもしれない??
今年の東京・渋谷は交通規制となり、「非日常」の密度はさらに高まるに違いない。
ハロウィーン仕様にディスプレイされた街というハコの中で蠢く魔界の群衆。それはさながら、一夜限りの非日常のインスタレーションといったところだろうか。
※調査出典:株式会社 クロス・マーケティング